パワーハウスはRC造系住宅を専門とする建築設計事務所です。
パワーハウスは強く、快適で、愛着の持てる住宅をコンセプトに長く住まえる住宅を提案していきます。
パワーハウスはRC造系住宅を専門とする建築設計事務所です。
古い街並みや建物に何とも言えない美しさを感じた事はありませんか?
近年の木造住宅は消耗品のように20~30年サイクルで建て替えられて、生まれ育った家に一生住まう事ができないのです。
寿命の短い住宅では住まう人と年月を重ね、記憶に刻まれて愛着を持つ暇がありません。
パワーハウスではRC造のメリットを最大限に生かした強く快適で愛着の持てる住宅をコンセプトにして長く住まえる住宅を提案していきます。
強い住宅
建築関連法規では地震時の安全性と火災時の安全性は別々に考えられています。ところが、先例のようにこれは同時に起こり得ます。特に都市部ではその危険性を考えるべきだと思います。
地震で傷付いた外壁の隙間から火が入れば燃えてしまう住宅では住まう人の命を守る事ができません。災害に対して強く、安全である事が最初のコンセプトです。
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一戸建て住宅の場合、あまり高層になる事がない為、RC造の中でも壁式RC造という構造を用います。壁を厚くして柱や梁の出っ張りのない躯体となり、バランス良く耐力壁を配置すれば地震に対して非常に強く、過去の地震でも躯体に大きなダメージを受けた例がありません。
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RC造の建物は通常、耐火建築物という最も耐火上性能の高い建物になります。元来、躯体が不燃ですから火災に対しては最も信頼のおける構造と言えます。住宅密集地であれば防火指定に関わらず火災に対して強い事は必然ではないでしょうか。耐震性と耐火性が両立してこそ、人の命を守るに足りる器であると考えます。
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100年以上の躯体耐用年数を確保する為に設計及び監理時に注意する重要なポイントがいくつかあります。設計時にはバランス良く充分な量の耐力壁の配置、打放しの場合のコンクリートの増打厚さ、中性化を防ぐコンクリート保護材の選択等に注意します。監理時にはコンクリートの配合計画で強度、水、セメント量、柔らかさ等チェックし、現場では何より鉄筋の径や本数は当然として、コンクリートのかぶり厚さに最も注意します。コンクリートの耐用年数を決める大きな要因になるからです。
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考えに考えを重ねてスタディを繰り返して、最終的に形態はシンプルでありたいと思っています。長い耐用年数の間には想像できない変化の波を被る事もあるでしょう。それに対しては色々な器に成り得るシンプルなスケルトンである事がひとつの答えになると考えます。シンプルな形態はわかり易い力の流れ方をする強い構造体と直結します。シンプルな空間と移り変わっていく光や風の間には、意図的に描く事のできない飽きの来ないシーンが演出されます。
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プライバシーを保護しながら防犯対策に力を入れることが多くなりました。サッシの2重ロックや防犯ガラスの採用、センサー付防犯照明を取り付けたり踏むと音の出る砂利を使うこともあります、防犯カメラやセキュリティー会社との提携も一般的になりました。
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先の地震で起きた津波の被害は想像を絶するものでした、津波災害に対しての安全対策が急に叫ばれていますが逃げるべき高所がない場合はRC造建物の屋上等を避難場所にする例が多いようです。津波に限らず台風の暴風雨などに対しても揺れたりガタつくことの少ないRC住宅は災害に対しての安心感が大きいと思います。
快適な住宅
RC造の住宅は必然的に高気密高断熱住宅となりますから換気設備による24時間の計画換気とし、常に新鮮な室内空気循環を保ちますが、気候の良い時季には窓を開けて自然の空気が通る事も大切だと思います。又、どの様な厳しい条件でも工夫を凝らして光りを採り入れ、必ず明るく快適な空間を創り出す事ができると考えています。
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RC造の特性である蓄熱量の大きさを生かす為には外断熱が適していると考えます。パワーハウスでは内外装打放しで外断熱とする工法をはじめ、コストとデザイン、性能のバランスを考えた種々の外断熱工法を提案していきます。開口部の断熱化も含め、エネルギー効率が良く、温度差が少ない快適な室内環境を実現します。
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床暖房を代表する輻射式暖房の心地よさは常識的になって来ました。一口に床暖房と言ってもその熱源や熱の伝達方法、温度差は様々です。断熱性の高いRC造の住宅、特に外断熱の場合にはなるべく温度の低い床暖房が常時作動している状態、極論としては暖房の存在に気付かないまま、快適な室温になっている様な状態が理想的ではないでしょうか。
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外部からプライバシーの保たれた光を採り入れる工夫は住宅をプランニングする上で最も重要な課題のひとつだと思っています。トップライト、ハイサイドライト、ライトコート、スリット等から採り入れた光を吹き抜けやガラス、壁天井の反射等利用してどんなに厳しい敷地条件でも必ず明るくて快適な空間を創り出す事ができると考えています。
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高気密、高断熱住宅では24時間換気扇による計画換気が必然となり、ベースとなります。冷暖房が必要な時季は当然ですが、気候の良い時季には機械換気ばかりに頼らずに窓を開放して気持ちの良い外気を取り入れてはいかがでしょうか。自然換気の為の風の通り道を考える様にいつも心掛けています。
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なるべく環境に負担を掛けない事は大切です。耐用年数の長い住宅とする事で、解体時の廃棄物発生サイクルを長くする事、断熱、気密性の高い住宅としてエネルギーの消費を抑える事、屋上緑化や植裁を自然のブラインドとして利用する事、更に進んで太陽光や風をエネルギーとして積極的に取り入れていく事を心掛けています。
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材料は全て経年変化します。時間を経てむしろ味わいや美しさが出てくる材料を住宅を構成する素材として使っていきたいと考えています。構造体でもあるコンクリートは勿論ですが木、石、土、紙、ガラス、金属といった質感のある素材を中心に時には下地材や構造材として普段目に触れない部分に使われる合板や無垢の木材等も素材として用います。素材感のあるもの同士を対比させてお互いに引立て合うように色、艶、硬さ、重さ、厚み、手触り感等のバランスを考えます。又、好みを反映させながらコストとの折り合いを付けていくことも大切です。小さなメーカーの個性的な素材や、ローコストな輸入石材やタイルなど良い物はどんどん取入れていきます。
愛着の持てる住宅
柔らかさを内包した強い住宅であればこそ住まう人の愛着に応えて長年風雨に耐え、年月を受け止めた美しさを纏っていけると考えるからです。
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耐用年数の長い躯体(スケルトン)を持つ住宅では長い年月の間の様々な変化を受け止めてフレキシブルに内部空間や設備(インフィル)をリニューアルしていく事が必要だと考えます。住宅を建てる時、近い将来や遠い将来の変化を予測し、可動家具や間仕切、建具等をその時代に応じて位置を変えたり付けたり外したりできる計画とする事も有効です。
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コンセプトやキーワードのそれぞれの考えや観点を手掛りにして、建て主の要望からテーマを見つけ出し、敷地をキャンパスにして絵を描いていく。又はシーンを組み立ててストーリーを創っていくようなイメージを持っています。ひとつひとつの住宅は当然条件も違い形態も違うものながら、その中に共通する「らしさ」を感じられるとしたらその出会いから始まった行為の全体がデザインだと考えています。
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プランは1案で決まる事も10案以上練り直す事もあります。やり取りの中で建て主の好みや生活スタイル、価値感などが見えてきます。そしてふたつと同じ事が決して無い敷地。その敷地条件と建て主の要望との間で格闘する建築家。どれかひとつでも違っていたら絶対に同じ住宅にはなりません。一期一会の出会いから始まって、それぞれが色濃く影響し合ってひとつの建築に結実する訳ですから必ず個性的な住宅になります。
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RC造住宅の場合躯体にかかる面積あたりのコストはあまり差はありません、シンプルな躯体に充分な耐久性を持たせることは決して大きなコストアップにはならないのです。最近はRC外断熱工法としても内断熱工法とのコスト差がなくなってきました。何よりも耐用年数の長いことが一番コストパフォーマンスに優れたことではないかと考えます。
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一見実現不可能と思えるような建て主の要望。狭小地、変形敷地、車の入れない道路、高低差、法規制などでまるで建物を建てる事を拒むかのような敷地条件。全てをクリアするような魔法は無いにしても、乗り越えて行こうともがいているうちに色々なアイデアが出てくるものです。難題の壁が高い程むしろ個性的で思い入れの深い住宅になる事が多いのではないでしょうか。諦めたり妥協する前に、難題を楽しんでみるというのはいかがですか。
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生活の中の癒しとしてペットを飼う人が多くなり、すっかり家族の一員になっていたりします。住宅の中でペットを飼うにはもちろん躾が大事ですが、ヘルニア防止の滑りづらい床やペット用の出入り口、防臭対策や足洗い場等ひと工夫することで人もペットもより快適に暮らしていけます。
最近力を入れている事
長期優良住宅について
2009年6月に長期優良住宅の普及の促進に関する法律が施行されました。
適合する住宅には税制や住宅ローン金利の優遇等を受けられるメリットがあります。
長寿命で高性能な住宅はパワーハウスのコンセプトと共通するもので、当社で提案する住宅はほとんどの場合この適合基準をクリアすることができます。
太陽光発電
ここのところ太陽光パネルを屋根に載せている住宅が多くなってきました、太陽光発電に掛る費用がだいぶ下がってきて売電価格と比較して採用するメリットがある場合が増えてきています。
将来のエネルギー事情への不安や、エコに対する関心の高まりも後押ししていると思われます。
パワーハウスでも太陽光発電については積極的に採用を進めていきたいと考えています。
パッシブソーラー
冬に日差しを採り入れて夏は日差しをカットする、特に南向きの窓に高さの1/3程度の庇を設けることで、断熱性能とは別に自然エネルギーをうまくコントロールして、より快適な室内環境を実現できる「パッシブソーラー」の考えを取り入れていくようにしています。
RC造の場合は上階のバルコニーが庇を兼ねるように配置するなど採用が容易です。